太陽光発電の不具合事例の講演を聞いて

先日、京都府再エネコンシェルジュセミナーに行ってきました。
エコリンクスの社長のO&Mの講演を聞いてきました。

 

太陽光発電の不具合事例の講演でした。
私もそこそこ太陽光発電を設置させて頂いていますが、見た事もない損傷パネルでびっくりしました。
最近、多いと話では聞いていたのですが、当方の施主様のところでは発生していないものばかりなので、本当にこんな不具合が起きているんだなあと、実情を改めて認識した次第です。
一部写真をUPさせて頂きます。
 


 

工事の不具合事例も多くびっくりの連続でした。
 

 

昨今、〇〇〇.comとかのサイトでK、〇〇〇〇〇〇円まででないとダメだとか、〇年以内で取り戻せないとか書き込みしているのを見る事があります。
とんでもない安い金額で見積もりが出ていたりしていますが、そんな金額でまともな工事ができるのか本当に疑問に思っていました。
近頃は特に人件費の高騰、材料費の値上げなどで、値上げをしたくてどうしょうもないところを踏ん張って頑張っている状況です。
パネル自体の価格は下がったとしても材料費、工事費は上がって行く傾向にあるはずです。
太陽光発電の導入費が売電価格の低下と正比例して下がって行かなければいけないような書き込みには憤りを感じたりもします。
粗悪な材料で、IDとったばかりの見習いのような職人に工事をさせれば確かに工事費を安くできると思いますが、とてもとても怖い事です。
安かろうは必ず悪かろうです。太陽光発電を目先の損得だけでしようとすると、大きな落とし穴に入ることになるかもしれません。
 

2015年から太陽光発電事業者の倒産件数は倍になって増えてきています。
業績が思わしくいかない上に安売りをしたことにより立ち行かなくなった業者が多いと聞いています。
品質管理の行き届いた工場で製造されたものを良い材質の部材を使用し、技術力の高い施工をする。
ここにこだわりを持った業者であれば〇〇〇.comなどのサイトに登録して価格競争で太陽光発電をしてもらおうとは考えないのではと思いますが
太陽光発電は一生ものです。冷蔵庫や洗濯機を買い換えるのとは次元が違うはずです。
太陽光発電はそれぞれがオリジナルなものです。10年以内で元をとるご家庭もあれば15年かかるご家庭もあります。
それぞれに合う設計、正しいシュミレーション、品質の良いパネルしっかりした施工をすれば、たとえ15年償却がかかる条件であったとしても、先将来必ずその家庭のエネルギーを賄って経済効果を上げてくれるものとなるのは間違いないはずです。
 

そして今後、自然エネルギーを発電している人達とのコミニティが構築され、電気をその人達と回しあって自然エネルギーで全て賄えるという夢、いえもう夢ではなく実現する現実がもう目の前にきているのです。
AI搭載の伊藤忠の蓄電池がそうといえます。
数年で元を取れないと太陽光発電はするべきではない。それに導入金額を合わせないといけないという考えが間違っていると思います。現実にそこに金額を合わせることは不可能なはずです。
やはり適正価格でなければダメだと思います。
当然ボッタクリは論外、安物もダメ、そのご家庭に見合う設置をして、適正価格であるという事が大事です。
業者はボランティアでありません。儲けがなければ施主様に責任を果たすという事ができないのは当たり前の話だと思います。
 

今年の台風被害でも幸いなことに当社で施工したものでは被害はなかったのですが、メーカーから台風被害のパネルの交換や施工の依頼が多くありました。
販売元がなくなってしまっていてどこに言って良いのかわからない方達がメーカーへ問い合わせるケースが増えてきています。そういうケースをメーカーから当社に依頼がきます。
本当は杜撰な工事をした後の修復なんて絶対したくありません。今後、何かあったらこちらに言って来られるのは火を見るより明らかです。
ほとんどの業者は断ると思います。
ですが当社は断らず修復をさせて頂いていますが、いい加減な工事だなと思うことも少なくないと言っております。
保証期間内であっても販売元が無くなっているわけですから、当然施主様は実費で修理しなくてはいけません。
そのせいか一部の事業者のせいなのかわかりませんが、経済産業省の規制がどんどん厳しくなっております。
太陽光発電の売電は最低10年長くて20年、20年経ったからと言ってパネルが壊れるということはないのです。できるだけ永く活躍してもらいたいものです。
 


 

日本の住宅の屋根に初めて太陽光発電を導入されたのが元三洋電機の社長をされていた桑野氏の自宅でした。
実験台で設置され26年が経過しております。
やりかえたのは配線のみ当時10年保証しかなかったパネル、パワコン、一度も故障なし。
 

どうでしょうか?
少々高くついたとしてもこれだけもてば決して高い買い物ではなかったということになりませんか!
 

どんなに安く設置できても、ちょうど補償の切れる15年ぐらいで発電量も下がりパワコンもダメになり、工事の不具合も出てきたけど販売元が無くなっていたって!
これって安い買い物でしょうか?
安価だからと言って全部がそうだとは言いませんが、もし良いものを良い技術で安価で設置できたとしたらそれだけ業者を苦しめている思って頂きたいと思います。
優れた技術者集団で自分の会社技術をを安売りするような人達を今まで見た事がないからです。
 

ISO9000や9001に加入している工場は管理測定機器に莫大な金額をかけて品質を管理します。そこで作られたものをどうして安売りできるでしょうか。
スペックさえあれば大量生産できる工場で製品化されたものとは仕入れ値も違ってあたり前なのです。
同じスペック同じ型番で巷では同じ商品であっても私には同じ商品には思えないのです。
そして全てのことは共存共栄でなければいけないと思います。
エコロジーを優先するためにエコノミーを無視してはいけないのと同じように、エコノミーを優先するために決してエコロジーを無視してはいけないのです。
太陽光発電をして頂くことは環境にも大きく貢献して頂きます。そして光熱費削減にもなり、何年で償却しようと将来的には必ず役立つものです。
そしてそれを提案する業者も当然儲からなければいけません。なぜなら、儲からなければすぐやめれば良いような事業ではないからです。
設置者の方が次世代になっても何かあったらすぐに駆けつけられるという会社であること、永く続けていくという信念で事業をしなければいけないからです。
 

どうか皆様、できるだけ安いサイトを見つけて設置するという考えの方がおられましたら、もっと先を見据えて判断して頂きたいと思います。
もう一度言います。安かろうは悪かろうです。
太陽光発電でお悩みの方、設置をお考えの方、当社で設置をして頂こうとは思っておりません。私でできる事がございましたら無料、ボランティアで色々なご相談に対応させて頂きます。
何なりと質問欄よりご質問くださいませ。
 

自然エネルギー普及を心から願ってやみません。